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書く事で自分と見つめあって、少しだけ癒される

「フランス人は10着しか服を持たない」読み始め 2020/08/26

 ジェニファー・L・スコットの「フランス人は10着しか服を持たない」を読み始めた。

 ショッピングモールを歩いているとき、ふと目に留まった本だ。

2冊連続で小説を読んでしまったので、何か小説以外で面白いものはないかと探していたところだった。

 

「フランス人は10着しか服を持たない」。5年前、私が大学生の頃に大ブレイクした本だ。当時全く本を読まなかった私でさえ知っていたし、この本をベースにしたネットの記事も沢山出回っていた。

 

読んだことがなかった当時の私も、タイトルから伝わってくる「選りすぐりの数少ない宝物に囲まれて暮らす」という価値観には強く賛同していて、私もそんな生活をしようと思ったものだった。

 

それが今になって本屋の、しかも目立つところに表紙が見えるように置かれていたから驚いた。

しかし、5年ごしに「いい加減にあこがれるなら読みなさい」と言われている気がして手に取った。

 

中身は、ビジネス書のような形かと思いきやフランスに留学したアメリカ人の体験記のような形で、読み心地が私の好きな小説に近い。

これは助かる。

 

情景が伝わり、パンのにおいがしてきそうな描写がとても気に入った。

翻訳された本は読み心地に少し違和感があるものと思っていたが、神崎朗子という翻訳家は一味違うようだ。

多分この本がブレイクしたのはこの神崎さんの力もだいぶ大きいだろう。