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書く事で自分と見つめあって、少しだけ癒される

「後宮の烏」面白くなってきた 2020/08/06

白川紺子の「後宮の烏」。 

シリーズ物で4巻まで発売され、シリーズ累計50万部を突破したオレンジ文庫の人気小説だ。

 

私が本を読むようにしてからというものの、本屋でこのシリーズを見かけない日はなかった。しかも、一度みたら必ず印象に残る。表紙に描かれた黒い着物の美しい女性があまりにも目を惹いた。

 

必ず次に買おうと心に決めて、多少の回り道をしつつもやっと購入。

セットで買ったビジネス書を読み切る前に読書をサボっていたこともあり、ずいぶんと遅くなったがやっと読み始めたのが昨日のことだ。

 

読んでみて ーーー 、

 

正直にいうと、ちょっと心が折れかけた。

 

「宦官(かんがん)」「階(きざはし)」「髻(たぶさ)」・・・読み仮名が一度だけ出てきても、そのあと読み方を何度も忘れ、読み仮名が振られていたページを探してペラペラめくる。

 

この本は中国の色を出すためなのか、使われている言葉がいちいち難しい。

 

前半50ページくらいまでは、読み方に気を取られすぎて話に集中できなかった。

しかし、途中で一気に物語は加速する。

 

漢文や古典の教科書でも読んでいるのかという気分だったのが、ある地点を境に緊張感とスピード感のある物語に変わっていった。

 

本から目を離すと、気になって仕方がない。

盛り上がっているグループLINEの会話から一人だけ抜けたみたいな気分になる。

 

このまま読み進めていきたい。これなら楽しんで読めそうだ。ほっとする。

後宮の烏 (集英社オレンジ文庫)

後宮の烏 (集英社オレンジ文庫)