鎌倉孤独ロケハン記録 2020/08/08
明日の夫婦撮影に向けて、鎌倉にロケハンしに行った。
何度も訪れているんだからわかるはずなんだが、いつも新しいものを探すつもりで歩いているものだから、「ここなら確実だとう」と確信が持てるスポットがなかったからだ。
一人電車に揺られ、のんびり鎌倉に着いたのは朝の9時過ぎだった。
小町通りはまだ人気が少なく、店も閉まっている。
人力車のお兄さんたちだけが控えめにスタンバイしていた。
人のいない時間は、いつもの元気な声掛けをするには気まずいらしい。
私が知っているよりも良い小道はないかと歩き回ったが、結局知っている場所が結局一番いいという結果になった。
いつでも目を付ける場所は同じらしい。
着付け屋からの距離感なども確認し、無理がない場所にGoogleMapでタグをつけていく。明日見るかはさておき、一つ一つの距離感が確かめたかった。
八幡宮は、やはり適度な広さがあっていい。
撮影スポットが沢山あった。
蓮池で陸に上がっている亀がいたので近くにかがんで写真を何枚か撮った。
SNSではいいねは来ないだろうが私にとっては本日のベストショットだった。
前回鎌倉を歩いたときにたまたま入った寺が良かったので、ネットで検索したらすぐ出てきた。
寺の名は「寿福寺」と言った。
八幡宮からまっすぐ徒歩10分弱で、その小道もまた雰囲気があってよい。ここまでの道のりは丸ごと使えそうだ。
寿福寺に満足してから、駅にいったん戻ったが、これではロケハンが足りないだろうと感じた。
しかし歩き疲れて体が長距離の徒歩運動を拒絶する。リュックを背負っている背中と肩に、リュックの形の汗が染みている。
調べてみたら、鎌倉駅のバスロータリー近くにJRのレンタサイクルがあることを知った。
2時間で860円。安い。
他社のモダンなレンタサイクルサービスもあったが、12時時間2000円~とかなり長いものだった。
そんなに自転車を使う人っているんだろうか。
チャリに乗って、颯爽と明月院に向かうつもりだった。が、夏休みの鎌倉駅周辺をなめてはいけない。
八幡宮を抜けるあたりまで人と車の多さに、歩いていくほうが早いかと思ったくらいだ。
しかし私は急ぐために乗っているのではない。移動を楽にするためだ。
そう思ったらのんびり歩く人たちにスピードを合わせて進むことができた。
八幡宮を過ぎた後にあった坂はだいぶきつかった。
トンネルのあたりだが、ママチャリではとても登り切れず、途中で降りて自転車を引きながら歩いた。
明月院に行ったのはいつぶりか、駅から遠いから実は久しぶりだった。
紫陽花の季節が終わったためか、人が少ない。しかし光が注ぐ緑の天井、たくさんの橋が掲げられ、高低差が楽しめる庭園、どれもやはり絵になるものばかりで、明日はここに行くべきだろうと決心した。
そのあと円覚寺へ。
北鎌倉駅の目の前にあるため、駅から降りて寺へ向かう人たちが多く入り口はにぎわっていた。
円覚寺ってどこだったっけ・・・と記憶があいまいだったが、冬に雪景色の写真を撮ったところだった。
ついてから「あ~~」と声を出して納得する。
円覚寺ではチャリ疲れでしばらくベンチでぼーっとした。このころになって、一人旅の楽しさが分かってきたような気がした。
これ、悪くない。
気ままに観光名所を回ることを結構楽しんでいる自分がいた。
疲れが取れたら、そのまま英勝寺へ。
英勝寺に行く道が何とも奇妙で、きれいで不思議な山道や、住宅街の間を抜けた。
坂が多くきつかったが、後半は下り坂だらけで一気に走れてとても気持ちが良かった。
英勝寺は、地図をよく見ていないのが悪いが、朝回った寿福寺のすぐ隣だった。
竹林がきれいだが、参拝者が少ない穴場の寺。
私もかつて乗ったことのある人力車に連れられてきた男女4名が、竹林の中で写真を撮っていた。
ここは、まあいければ行こうか。別にいいか。
ロケハン対象外と認定し、ふらふらと境内を歩いた。
そうこうしているうちに返却時間が迫ってきたので、自転車を返却。駅のドトールでパスタを食べてのんびりした。
海岸沿いにある大きな温泉に入ったことがあるため、知った風な気分でいた出向いてよかった。
強い風が吹きつける岩浜だったからだ。
砂浜なんて見つからない。
夫婦の幸せな写真を撮る場所にはちょっと違う気がした。
長谷にも行きたかったが、スマホの電池が18%くらいだった。
モバイルスイカを使っているので、電池が切れたら電車に乗れなくなる。
海撮影のセンスは友人に任せることにして、鎌倉を後にした。
横浜で写ルンですの現像を頼み、その間に本屋に向かう。
今日は自分ルールを破って3冊の本を購入した。
松尾洋子の「プロカウンセラーが教える香りで気分を切り替える技術」。
辻村七子の「宝石商リチャード氏の謎鑑定 エメラルドは踊る」(2巻目)
白川こうこの後宮の烏2。
本来なら3冊買うにしてもビジネス書を3冊にすべきだし、知らない本を読む取り組みをしているんだからこの2冊は買うつもりがなかったものだ。
それはすべて「疲れていた」で片づけてしまいたい。
感情の琴線が死にかけていた中で何とか買ってきたのだ。許してほしい。
父の誕生日プレゼントに、悩んだ末にノートパソコンの下に敷き、高さを底上げする折り畳み式の台?を購入。
自分も同じものを買って使ってみているが、なかなかよさそうだ。
視線をまっすぐにして画面が見れるのは良い。
喫茶店で残りの時間をつぶして、写ルンですのデータを受け取って、28枚が今までより少なく見えてびっくりして、帰宅した。
明日はどうなるだろうか。自分の体調も少し不安だ。