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書く事で自分と見つめあって、少しだけ癒される

「コピーライターじゃなくても知っておきたい心をつかむ超言葉術」2日目 2020/07/20

昨日の夜から読み始めた。

 阿部広太郎の「コピーライターじゃなくても知っておきたい心をつかむ超言葉術」。

たまたま先日Twitterで見かけた本だ。

ビジネス書でなんかいいのないかな〜と探していたら見つけた。

そういえばこれ知ってる、と思って手に取ったが、強烈に私を引き込む要素が2つあった。

 

一つ目は、「コピーライター養成講座」の文字。

気になっていたが、申し込まなかったやつだ。

詳しいことは忘れたが、たしかこれは経験者向けの講座で、金額も張るものだった。

 

どうやらここの講師をしている方らしい。

背表紙をめくり、著者紹介を見ると、「今でしょ」の生みの親らしい。

なるほど、それは確かにすごい人だ。

 

もう一つは、魅力的すぎる書き出し。

「月が綺麗ですね」とでも訳しておけ。

英語の教師をしていた夏目漱石

「I LOVE YOU」を「我君を愛す」と訳した教え子に対して、そう言ったとされる都市伝説がある。

正直、私は大したことのない理由で「月が綺麗ですね」なんて訳されてしまったものかと思っていたが、そうではないのか。「我君を愛す」と訳されようとしていたのか。 

 「我君を愛す」の選択肢がありながら、教え子に背を向けたまま「そんなの野暮だ」とでも言わんばかりの口ぶりで「月が綺麗ですねとでも訳せ」、とペンを耳の横で振る夏目漱石が頭に浮かんだ。

なんだよ夏目漱石。めっちゃかっこいいじゃん。

そこから話は「あなたなら何と訳すか」「その人らしさが滲み出る」といった話になる。

 

私なら何と訳すだろうか。

 

想像せずにはいられない。大切な誰かを、伝えられなかった過去の思いを、思い起こしながら私だけのワンフレーズを探してしまう。

 

この引き込み方は尋常じゃないな。そう思ってこの本を購入した。

 

昨日から読み始めて2日目となるが、正直まだまだ読めていない。

しかし、他の本よりもなぜかひとまわり白い(おかげで通り越して薄く青い本に見える)このビジネス書を、これから1ページずつ自分の手で開いて進んでやろうという気持ちでいっぱいだ。

 

でも何だろう、適当に読んだらもったいない気がする。

ちょっと読むのに緊張する本だ。