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書く事で自分と見つめあって、少しだけ癒される

「宝石商リチャード氏の謎鑑定9.邂逅(かいこう)の珊瑚」「同10.久遠(くおん)の琥珀」読了2020/09/22

ああ。あああああああ。読み終わってしまった。

読み終わってしばらく泣いていた。

宝石商リチャード氏の謎鑑定 邂逅の珊瑚 (集英社オレンジ文庫)

9.邂逅の珊瑚。邂逅は「かいこう」と読むらしい。思いがけない、みたいな意味の言葉だそうだ。今ブログを書くために知らべて初めて知った。

 

このあたりから日本人のほうの主人公の成長が目覚ましい。たしかにこの本はほとんど彼の話なので、この表紙のキャラクターの割合はあっている。

 

そしてやはり、2章になってから出てきたあの人が私は好きだ。

 

宝石商リチャード氏の謎鑑定 久遠の琥珀 (集英社オレンジ文庫)

10.久遠の琥珀。久遠、が読めそうで読めず、というか「きゅうえん」だと思っていたら検索で出てこず、調べたら「くおん」と読むらしい。

意味は、遠い昔。

この本で2章は終わるものの、まだ物語は続く。作者の辻村七子さまさまのツイッターは、プロフィール名に「原稿作成中」と、私たちの不安を読み取っているとしか思えない注釈まで加わっているから確かだろう。

だが正直「この巻で終わりです」と言われても納得できるような終わり方だった。

今までは次の巻に続くような終わり方が多かったが、短編を書いていた初期のように、この巻は終わりがきれいだった。

しかも、すごく。

いままでの小さな点と点を、全部乱暴に寄って集めて線どころか球体にしたみたいな終わり方だった。なんだこれ。やめてよ。寂しくなっちゃうじゃん。

 

でもおかげでリチャード欲を納得してなだめられそうだ。嘘だ。私はこの翌日からアニメに手を出し1巻から読み直し・・・とそれは23日の日記で。