thalaj

書く事で自分と見つめあって、少しだけ癒される

地獄の最終日 2020/09/16

地獄のような一日が終わった。

4つの提出物締め切り。

シンプルに死ぬかと思った。

新入社員の女の子と最後の詰め作業をして、気が付いたら20時半を回っていた。

フロアの一番端の席で、壁に向かって作業をしていたから気が付かなかったが、ふと周りを見渡すと私と女の子と上司の3人だけになっている。さーっと血の気が引いた。左後ろで残業している上司のほうを硬い表情で向く。

私も、おそらく新卒のこの子も、最終退勤者が何をやるのか知らない。確か社内規則で、窓の点検なんかをするとかしないとか書いてあった気がするが、定かではない。そしてそれをこの優しい上司は知っているだろう。

 

つまり。

 

「あの・・・遅くまで残ってしまってすみません。私たちのせいでこんな時間まで残らせてしまっていますよね・・・。」

私が恐る恐る謝ると、もうすぐ始業から12時間が経とうとしていることも何でもないように上司は「いやいや、仕事残ってるだけだから。気にしないで」と言ってくれた。

 

そんなことはないだろう。最近の役職者は、早めに帰って夕飯を食べてから寝る前に残業するスタイルが流行っているし、上司もそんな生活をしているとこの間話をしていたばかりだ。

 

早く仕上げないといけない。でも。

若手2人で勢いよく作り上げたこの膨大な資料に、間違いがないなんてとても思えなかった。

焦る思いで、さっきパワーポイントで作り終わったばかりの資料を全部カラー印刷して、机に並べる。

さっそく表紙から、場所によって色が違う。消してあるべきスライドが消されていない。必要なはずのスライドがない。修正されているべき箇所がそのままになっている。

予想通り大量に出てきた修正点をザザーっとボールペンでチェックして、二人で修正して、やっと完成した。

Web上からデータを入稿する。

 

時刻は21時半ごろだったろうか。もうあいまいだが、やっと作業を終えることができた。

 

そうして私の激動の9月16日は終わった。

この日は家で日記を書く気力がなかったので、後から書いている。

後から書いてよかった。疲れていたら書けないであろう面白い記憶が沢山書けて楽しい。