thalaj

書く事で自分と見つめあって、少しだけ癒される

パイナップルのトゲだらけ 2021/04/15

(あー、ここにも)

フォークを片手に自分の指先を眺める。

右手の小指の第一関節と、左手の人差し指にパイナップルのトゲが刺さっている。左手はまだ柔らかい皮膚だから良いが、右手はちょうど関節で皮膚が突っ張っている部分だから痛かった。

数日前に母が買ってきて台所で追熟させていたもので、芯まで食べられることが話題になっていてなかなか手に入らないそうだ。全く知らなかったが、楽しそうに胸を張って自慢してきた。

150円〜300円程度でよく売っているフィリピン産のものに比べるとはるかに大きい。色は緑がかった黄色で、色だけ見たらあんまり甘くなさそうに見える。お尻の部分をさわると柔らかく、香りが良い。値段は600円前後と言っていた気がするので、通常の商品の倍以上するようだ。パイナップルの象徴のような葉の部分は細長い。

とても一晩で食べ切れる量ではない。半分切って食卓に出した後、残りはタッパに4つに分けて仕舞い込む。明日以降ひとり1パックくらいの感覚で食べれば良いだろう。週末のおやつにもいいかもしれない。

味はなかなかおいしかった。たしかに芯まで食べられる。パイナップル独特の筋っぽさや舌がぴりぴりくる感覚はなく、柔らかい。

案外ぺろっと食べれてしまったので、ひとたま食卓に出してしまってもよかったかもしれないな、と最後の一切れを口に入れながら考えた。

 

 

パイナップルを剥いた。なんか最近話題になっているらしい芯まで食べられるやつ。

 

 

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