thalaj

書く事で自分と見つめあって、少しだけ癒される

「そして、遺骸(ゆいがい)が嘶(いなな)く」読んで2日目 2020/06/24

以前、本屋で一目ぼれして買って大当たりした本に、「 今夜、世界からこの恋が消えても」というものがあった。

めちゃコミックで少女漫画に毎週末5千円近く課金していた私は、単行本の数百円で恋愛と感動の物語を読めるなんていいじゃないかというくだらない理由で購入したものだった。

漫画以外の方法で、心を潤わせるものを探していた。

 

そしてあれはかなり大当たりした。

かなり大当たりしたから、電撃文庫大賞の2冊目として差し込みチラシで紹介されていたこの本がずっと気になっていた。

 

「そして、遺骸(ゆいがい)が嘶(いなな)く」。

昨日、やっと前の本が読み終わり、手を付け始めた。

 最初の数行で惹きつけられる内容だ。

妻は首を捻る。

「どうして?」

「出来れば、狙撃の上手い奴がいいと思った。それで、オレは親を撃って、仲間は子供を撃つんだ」

最初から情報量が多い。

「妻」と出てくる時点で、所帯持ちの男性だと想像がつく。

でも、男性の口から出る言葉は「狙撃」「親を撃つ」「子供を撃つ」とかなり刺激的だ。

しかし、その話口調からはその言葉のイメージとは違い冷静な印象を受ける。

 

私は読み始めてすぐにこの本の世界観に飲み込まれた。

十分だ。かなり当たりだ。買って大正解だった。