thalaj

書く事で自分と見つめあって、少しだけ癒される

バナナフィッシュロス 2021/03/26

宣言が解除されて早速、母は職場の飲み会だという。日中仕事を休んで石をわんさか買い込んで、夕方の飲み会だけ参加していた。

今日まで冬休みという弟は、夜桜を見つつ夕飯を食べに行った。

つまりいつぶりかの一人飯だった。残り物をかき集めてそれなりな夕食にしておいて、バナナフィッシュを一気見した。意外と話数あるじゃんと思っていたのに気がついたらちょうど3話くらいしか残っていなかったようで、酔っ払った母が帰宅したころにちょうど最終回だった。

結末はだいたい想像ついていたのに心がやられた。想像できていたはずのオチが、展開に見入っているうちに頭から抜け落ちていた。現実に突き戻されて救いようがなくて悲しいなんて言葉では言い表せない苦し気持ちになった。

死んでいないで欲しかった。きっと未来があるんだと信じたかったのに、数年後の話が描かれている本のあらすじが「アッシュの死から・・年」みたいな文章から始まっていて絶句した。

あそこで死んだのか。結局自分はここから逃げ出すことなんてできないんだなって諦めて死んだんだろうか。諦めたけど、それでも最後に希望を見せてくれたことに感謝したりしたんだろうか。うう。辛い。考えただけで辛くなる。

きっとアナザーストーリーに描かれているんだろうけど、アッシュの死を知った時英二はどう思ったんだろうか。

なんであんな素敵な人が生きられない世界でゴミみたいな自分は幸せに生きているんだろうか。救いたくても救えなかったあの人を思い出しそうになった。いや、あの人は善人ではなかったんだから忘れろ。記憶が顔を出すギリギリのところで脳内に押し留めている。苦しい。