イヤダが固まって、溶ける感覚 2020/03/19
「その運用だと、誤配信につながりかねないし、業務負荷かかりすぎますよね?」
「まあそれは、そうなんですけど」
先週、先輩社員と揉めた。
規律と安全性と効率を主張する私と、実際の関係性に合わせた運用を求める先輩はどちらも一歩も引かなかった。
思えば、会社でこんなに熱くなったのは初めてだったかもしれない。
静かな声にこもった怒りが、きっと電話の向こうにも届いていたと思う。
結局統括部に間に入ってもらうことにしたが、そのミーティングを朝一に設定してしまった。
朝っぱらから、あの喧嘩話を掘り返すのか。そしてそのあとは、あの先輩にまた電話しないといけないのか。
考えるだけで気持ちが滅入ってくる。
のろのろと出社して、あっという間にそのミーティングになった。
「えっと、だから…」
説明の途中で言葉に詰まった時、申し訳ないけど…と思いつつも同席してもらった上司が助け舟を出してくれた。
結局統括部から連絡してもらうことになって、ことなきを得た。
イヤダイヤダの気持ちが胸の奥で凝り固まっていたのが、一気に液体になって溶けていく感じがする。
こういうのが積み重なると、イヤでも少し頑張ってみようかな、って気持ちが生まれるのかもしれないな。
なんて、久しぶりに思いましたとさ。